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いまさらですが読んでみました(苦笑)。たぶん高校時代とかその数年後にもトライしてるはずですが、しょっぱなで挫折していました。意外と読みやすい。お話も派手なのであっさり読めました。なぜ挫折したのかわかりませんな。何年か前にも映画化されてますが、映画の都合上純愛ものになってるようです。本来のテーマとはまったくずれてます。
裕福な上流階級の見栄っ張りで生意気で厭世的な美青年(松枝清顕)が自滅してまた転生する話なんですよね。あと三作読まないといけない。その困った性格の美青年に密かに恋してる同級生の男(本多)の物語でもある。本多君をメインに考えねばならない。春の雪では本多君はまだ余り魅力が出てないです。 四月はじめに行われた松枝家の花見の園遊会の風景描写が、とてもきらびやかで楽しめました。あと、雪の日に二人引きの人力車でデートする様子とか。デートの相手は本多君ではなくて、清顕の幼馴染の伯爵令嬢(誇り高く気も強い美女)聡子ですが。清顕と聡子の純愛と悲劇的結末、という風に見ると、まんま少女マンガチックな世界でして「ああそうですか・・・」という感想しかもてませんが、もっと螺旋のようにひねった世界が控えている。続編に期待です。 というかやっぱり高校生ぐらいのときに読んでおくべきだった鴨~。
by kororogi2
| 2010-01-23 22:19
| 読書記録
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