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「踏切みやげ」
「白い虹」 「店じまい」 「部屋にて」 連続で読んだらどれがどれだか内容が混ざってしまった。 「踏切みやげ」だけは、主に東京の踏み切りを渡って筆者撮影の写真やスケッチを添え、周辺の風景に思い出も絡めたエッセイなので個性がはっきりしていたが。 この人はとても日常的な素朴な料理の描写がとても達者。裏通りの赤提灯で焼鳥と日本酒一杯とか、立ち飲みの酒屋で飲んだり、自宅では切り干し大根やひじきを煮付けたり、おしゃれな要素がまるで無い。ことさら女伊達らを強調もしてないし安易に口語を使わずに淡々と書かれていて、だから余計に性別不明に感じられる。 鍵カッコも使われてなく、人物の言ったことばが地の文と混ざってるので時々意味が良く分からなくなったりするのだが。
by kororogi2
| 2008-11-21 00:46
| 読書記録
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