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『ぽっぺん』 石田千 新潮社 続けて同じ著者のエッセイ集を借りている。 子供の頃の思い出と現在の出来事が交錯しながら綴られる。過去を感傷的に美化してるわけでもなく(ま、感傷はちょっとあるけれど)大げさに面白おかしくしてるわけでもない。主語が少ない文体で言葉選びは温かく素朴。 買い物も飲み屋もとても庶民的で、でもセンスがいい質素さ。小さな街の個人経営の小さな飲み屋がセンス良い訳ではなく、この作家の楽しみ方と描写力でそう感じられるだけ。こういう雰囲気(を目指してる)写真を沢山みているような。
by kororogi2
| 2008-10-29 22:26
| 読書記録
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